「昨日はありがとう。落ち着いて話せて嬉しかった。また時間あったらごはんでも」
前回、榊さんが送ったLINE。
内容は丁寧で、大人の余裕もあって、
タイミングも間違ってなかった。
それでも、女子の返信は
「うん、またね〜!」
たった10文字。
「これ、どう受け取ればいいの…?」
榊さんのモヤモヤ、あの日の空気と一緒に、ずっと残ってた。
でも、あの夜——
彼女の方から、LINEが来た。
「さっき〇〇くんが言ってた映画、私も気になってた(笑)」
「時間あったら行ってみない?」
……え?
まさかの、女子発の“デート誘い”。
あの10文字のあと、まさかこんな展開があるなんて。
何が変わった?何が“刺さった”?
実はね、榊さん、あの返信が来た日の昼間に、
もう一通、LINEを送ってたの。
「昨日はありがとう」
「実はさ、話してて“空気が合う”って感じたんだよね」
これ。
たったこれだけの追撃LINE。
でも女子は、
この一言で一気に“心の扉”が開いた。
なんで?
どこが違ったの?
“空気が合う”って言葉に、女子は弱い。
女子ってね、
「楽しかった」とか「また会いたい」って言葉より、
“感情の一致”とか“波長が合う感じ”を伝えてくれるほうが、
実は響くんだよ。
それってつまり、
“私はちゃんとあなたを感じてた”って証明になるから。
「この人、私のことちゃんと見てたんだ」ってなると、
その瞬間に心が緩む。
はるかと榊、また語ってる。
「あれ、なんで刺さったの?正直、自分でもよくわかんない」
「うん、それ、刺さったよ。“空気が合う”って言葉、反則級にやさしいもん。」
「でも普通に、“楽しかった”とかじゃダメだったの?」
「楽しいって主語が“自分”でしょ?」
「でも、“空気が合う”は“ふたり”の話。そこが違うんだよ」
「あーーなるほどな…」
そう、恋が動く言葉ってね、
“私だけじゃない”って感じるものだったりする。
じゃあ他にも、どんな言葉が刺さる?
- 「話しやすかった」じゃなくて、「話してて安心した」
- 「美味しかったね」じゃなくて、「同じ味の好みって嬉しいね」
- 「また行こうね」じゃなくて、「今度はあっちの店も一緒に行きたい」
ポイントは、
“あなたとだから”って感情がにじむかどうか。
返したくなるLINEって、“正解の言葉”より“気持ちの余白”
追いLINEでガンガン来る人って、
正直ちょっと圧がある。
でも、榊さんのは違った。
「昨日はありがとう」って感謝から入って、
そのあとにポロっと出た“感情の共有”。
そこに「押し」も「焦り」もなかった。
ただ、自分の気持ちを丁寧に出しただけ。
——それが女子にとっての“心地いい余白”だった。
はるかの本音
女子って、LINEの文面より、
“気持ちの濃度”を見てる。
濃すぎてもダメ。
でも、空っぽでも動かない。
ちょうどいい体温で、
“あなたといた時間が嬉しかった”って、
ちゃんと伝えてくれると、
「この人、やさしいな」って、
「また話したいな」って思う。
LINEって、不思議だけど、
言葉じゃなくて、“心の質感”が伝わるものなんだよ。
【STEP8】次回予告。
「私の話、ちゃんと聞いてくれる人がいい」って女子は言うけど——
次は、
“聞き上手なだけの男”が、なぜ恋愛対象にならないのか
その秘密を話すね。