“モテる優しさ”と“都合のいい優しさ”の境界線

“モテる優しさ”と“都合のいい優しさ”の境界線

「優しくしてるのに、なぜか恋愛対象にならないんです」
こんな相談を受けること、ほんとによくある。

怒らない。否定しない。話もちゃんと聞く。
LINEの返信もマメで、彼女の行きたい場所にはどこでも付き合う。
それなのに──「いい人なんだけど…」って、終わる。

…ねえ、それ、優しさの“使い方”を間違えてるかもよ?

「優しいね」は褒め言葉じゃないかもしれない

女性が言う「優しいね」には、2つの意味がある。
ひとつは本当に好意を持ってるとき。
もうひとつは、「あなたは“恋愛対象ではない枠”です」っていう優しいお断り。

本音を言えば、“都合のいい優しさ”はモテない。

そしてその“優しさ”は、実は「自分を出せない不安」から来てることも多い。
「嫌われたくない」「相手の希望を叶えていれば関係が続くかも」
そんな気持ちで優しくし続けると、いつの間にか“便利な人”になってしまう。

都合のいい優しさは、なぜ恋愛にならないのか

たとえば、何を聞いても「なんでもいいよ」って答える男性。

一見、優しそう。
だけど実は──女性にとって「あなたがどう思ってるのか」がわからない。

人は「わからない存在」に惹かれない。
むしろ、安心すらしない。

逆に「この映画、俺はこういうところが良いと思ったんだ」って言える人は、
“自分の意思を持ってる人”として、相手に残る。

モテる男って、優しさの奥に“芯のある行動”をしてる。

モテる優しさは“自分軸”から生まれてる

たとえば、彼女が仕事で落ち込んでいたとする。
都合のいい優しさは、ただ黙って「うんうん、大変だったね」と聞くだけで終わる。

でも“モテる優しさ”は違う。
「それ、あなたがちゃんと頑張ってたからこそ悔しいんだよ。怒っていいと思う」
と、彼女の感情に共鳴しながら背中を押してくれる

また別の日には、
「今日は何も言わないね。そっとしておくから、無理せずね」
と、言葉より“余白”を与える優しさを選ぶ。

つまり、相手の感情をちゃんと見た上で、
“どう接するかを考えてる”ってこと。

だからこそ、そんな人は信頼される。
「この人は、私のことをちゃんと見てくれてる」って思えるから、
自然と「一緒にいたい」と感じてもらえるんだ。

モテる優しさって、「自分を持った人間が、意志を持って届ける優しさ」なんだよね。

迎合じゃない、媚びでもない。
“対等な愛”の土台に立ってる人の行動こそ、魅力になる。

今日から始められる“境界線のつくり方”

  1. 「なんでもいい」は封印
    → ちゃんと自分の意見を伝えていい。「俺は〇〇がいいな」って言えるのが、大人の優しさ。
  2. NOと言う練習をする
    → なんでもOKしてると、気づかぬうちに都合よく扱われる。「今日は無理」「それはちょっと違うと思う」って言えるようにしよう。
  3. 「自分がどうしたいか」を主語にして話す
    → 「君がいいなら俺もいいよ」より、「俺はこう思ってる、どう?」って聞ける男は、ちゃんと恋愛になる。

まとめ

「優しいね」で終わる恋ばかりなら、
その優しさが“本当の自分”から出ているのか、一度だけ立ち止まってみて。

優しさは、人を癒す武器にもなる。
だけど、自分を殺して使い続けたら、それはただの“都合のいい人”。

あなたはもっと、“選ばれる人”になれる。
強さのある優しさで、人の心を動かす人になって。