“やっぱ外見なの?”って聞かれて、私はこう答えた。

 
さかき

なあ、ちょっと聞いていい?

 
はるか

うん、どうした?急に真剣な顔。

 
さかき

男ってさ、やっぱり最初は女性を外見で見ちゃうところあるじゃん。

顔とかスタイルとか…そこに惹かれる自分もいて。

でもさ、最近ふと思うんだよ。

女性って「中身が大事」とか言うけど、

実際イケメンとか韓流っぽい男見たら目がハートになってることあるし、

「かっこいい〜」とか言ってるじゃん。

そういうの見るとさ、正直、自信なくなるんだよね。

 
はるか

うん……わかるよ、その感覚。

「中身を見てほしい」って気持ちがあるのに、

自分の見た目がそこに届かない気がしたら、

なんか自分の全部が否定されたように感じちゃうよね。

 
さかき

そう。中身を好きって言ってくれる人はいても、

第一印象で選ばれないなら、最初から選択肢に入れてないってことじゃん?って。

 
はるか

うん。でもね、ちょっとだけ言わせてもらうと、

女の子ってね、「かっこいい」と「好き」は別なの。

イケメンにドキッとはするけど、

恋愛で“本気で心を預ける相手”は、別の基準で決めてる子、すごく多いよ。

顔にときめいても、

一緒にいたいって思うのは「安心できる人」。

「この人の前では、自分でいられる」って感じられる人。

それって、見た目じゃ手に入らないから。

 
さかき

でさ、はるかがさっき言ってた「別の基準で決めてる子、すごく多いよ」って、

それ、なんか曖昧じゃない?

なんかずるいというか、「じゃあ俺は何をすればいいの?」ってなる。

 
はるか

あー、それめっちゃ大事なとこ突いてきたね(笑)

じゃあ、ちゃんと答える。

今、さかきさんができること──

最低限やっておくと“信頼される見た目”に近づくポイント、ちゃんとある。

まずね、清潔感。

って言っても、「お風呂は毎日入ってるし、歯も磨いてる」っていう話じゃないよ(笑)

大事なのは、

「この人と一緒に歩きたくない」って思われないこと。

つまり、“不快感”を与えないってこと。

たとえば:

  • 服がシワシワのままじゃない?

  • 髪、ボサボサだったりしてない?

  • 靴、汚れてない?

このあたりって、

イケメンじゃなくても、“ちゃんとしてる人”にはなれる部分なんだよ。

しかもこれ、**「今日からできること」**でしょ?

誰かに見た目で判断されるのが嫌なら、

まずは「会った瞬間に“嫌じゃない人”」を目指す。

それだけで、信頼されるスタートラインに立てるよ。

 
さかき

でも、そうは言っても…

やっぱり外見が良ければ、それだけで得することもあるじゃん?

 
はるか

うん、それは否定しない。

第一印象ってフィルターだから、どうしても見た目で判断される瞬間はある。

でもね、私みたいに感覚で人を見ちゃう女は、

外見ってあくまで「入口」なんだよね。

“この人に会ってみたい”って思わせる入口と、

“この人と生きていきたい”って思う中身は、ぜんぜん別。

榊はさ、私が「誰かに話したくなる話題」を持ってるし、

「言葉で人の背中を押せる力」を持ってる。

そういう人って、外見じゃ表現できない魅力なんだよ。

 
さかき

……はるか、やっぱ言葉のプロだな。

ちょっと救われたかも。

はるか:

それ、私が一番伝えたかったやつ(笑)

見た目で自信なくなったら、その奥にある“本当に欲しい信頼”を思い出して。

外見で惹かれても、

最後に一緒にいたいと思うのは、**「心が落ち着く人」**だから。

(……なんか、ちょっと泣きそう)


──もし、あなたも「自分じゃ足りない」と感じたことがあるなら。

誰かの“いいね”の基準に、自分を当てはめすぎなくていい。

「安心できる人になりたい」
「自分のままで、誰かに選ばれたい」

そう思った時点で、もう十分、愛される準備はできてるんだと思う。

はるかルームは、
そんな“ちょっとこじれた気持ち”が、そっと置ける場所です。